ベトナムの日本留学会社/センターの手続き手数料はディスカウント競争が激化しているようです

 Anh Sao Co.,ltd(アンサオ)/のぞみ日本語センターです。ベトナムの首都ハノイベトナム北部で翻訳・通訳、コンサルティング・リサーチ、教育・研修等のサービスをご提供しています。

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http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

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ベトナムの日本留学会社/センターの手続き手数料はディスカウント競争が激化しているようです

 先日、当社/当センターは日本語学校に在籍しているベトナム人留学生にご関心をお持ちで日本の日本語学校や留学生のアルバイト先を取材されている朝日新聞記者の方からお問い合わせをいただき、若干のコメントや情報提供、アドバイスをさせていただきました。そのことに関して、

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160206
2016年1月下旬、朝日新聞名古屋本社版に留学生に関する連載記事が掲載されたようです

というエントリーにまとめておりますので、まだお読みでない方々はご一読いただければ幸いです。

 そのとき、朝日新聞記者の方は「(日本語学校に在籍しているベトナム人留学生は)ベトナムの留学エージェントに多額の費用を払い、来日後もアルバイトで生活費や学費、借金返済のために追われているというケースが多いのではないか」というようなことを想定されていたようで、当社/当センターにご連絡、お問い合わせをいただきました。

 何をもって高額で法外な費用というのか、何をもって妥当な費用というのか、ということもあるでしょうが、それは後のほうであらためてご説明させていただくとして、日本語学校に私費留学する場合の留学の費用には、日本の日本語学校に納める年間の学費や入学費、日本での寮の費用等があり、それ以外にも、日本での滞在費用、ベトナムの日本留学エージェントが手続きを行う手数料、その他の雑費的な諸費用があります。

 今回のエントリーでは、ベトナムの日本留学エージェントが手続きを行うための手数料に関して、2016年2月月末現在の時点までの期間で、当社/当センターが把握している情報をお伝えしたいと思っております。

 結論から申し上げますと、現時点で当社/当センターが知っている範囲では、現在においても確かに法外な手続き手数料を要求する留学エージェントは存在しており、被害に遭った留学生もいるようですが、現在はそのような留学エージェントはどちらかというと少数、被害に遭う留学生も比較的少数になってきているようである、と認識しております。

 当社/当センターのブログ、下記エントリー

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20120330
最近数年間のベトナムハノイの日本留学斡旋会社/留学センターの動向

に書いているように、かつては1人あたり日本円で100万円から150万円近い金額相当の料金という高額で法外な手数料を要求する留学エージェントが暗躍していたこともあったようなのですが、現在はそのような留学エージェントは少数になっています。

 と申しますのは、ベトナムの日本留学会社/センターの手続き手数料はディスカウント競争の激化が始まっているようで、特にベトナム北部、ハノイの大手エージェントも激烈なディスカウント競争に突入しているという状況になっております。その背景にはベトナムにおける日本留学会社/センターの急増(激増?)やインターネットでの情報検索の普及等により、他社との価格比較が以前より容易になってきていること等があるように思われます。法外な手数料を要求する留学エージェントのビジネスモデルは経営的に相当成り立ちにくい環境になっているようです。

 したがいまして、朝日新聞の記者の方が想定されていたベトナムの留学エージェントに多額の手続き手数料を費用を払っているのではないかという疑念は、ベトナムの現状と照らし合わせた事実認識としてそれほど適当ではないように思われたので、その旨ご指摘させていただきました。

 大変すみません、実は、当社/当センターのほうでは、数年前に下記のエントリーに書いているような十数年前当時の実態を日本で留学に関わられている識者の方々、日本語学校関係者の方々にお伝えしたことがあります。

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20120330
最近数年間のベトナムハノイの日本留学斡旋会社/留学センターの動向

 もしかしたら、その識者の方々、日本語学校関係者の方々は現在においてもそうに違いないであろうとご理解されているかもしれませんが、一部のエージェント、一部のケースを除き、2015年、2016年のベトナムはそのような状況ではないように思われます。現在のベトナムでの日本留学の手続き手数料が高額で法外であるというご見解はあまり妥当なものだとは言えないのではないか、と思っております。

ベトナム人の私費日本留学の手続き手数料としていくらぐらいが妥当なのでしょうか

 十数年前、かつてベトナム人留学生1人あたりの手続き料金で日本円で100万円から150万円近い金額相当の料金というのは、外国人留学生が日本語学校に支払う1年間の学費をはるかに超える金額であるため、高額で法外な手数料であるということは議論の余地はないことかと思われますが、いかがでしょうか(詳細はこのエントリーの追記もご参照いただきたいのですが、100万円から150万円近い金額相当の料金であるにもかかわらず、ベトナムでの手続き料金と一部の費用のみで、その手続き料金には日本語学校や専門学校の学費は含まれていなかったようです)。それでは、ベトナム人の日本留学の手続き手数料として妥当な料金というのは、だいたいいくらぐらいなのでしょうか。

 ベトナム人の私費日本留学の手続き手数料としていくらぐらいが妥当かというのは様々な意見や見解があることかと思われますが、1つの見解として、当社/当センターがお世話になっている日本留学の専門家の方のご見解をご紹介させていただきます。その日本留学の専門家の方のお話によると、エージェントの手続きのトータルの手数料(注:大変すみません、この段落中のイタリック体の「トータルの手数料」は当エントリーの他の箇所での「手数料」とやや定義が異なり、留学生側からの手数料だけではなく、留学生側と学校側双方からの手数料の合計、ということです)としては、留学する学生が支払う1年間の授業料の20%から30%ぐらいまでであれば妥当と言えるのではないか、とのことです。日本語学校の年間の学費は1年間60万円から70万円前後のところが多いようですので、約12万円から21万円ぐらいまでが妥当ではないかと考えることができるようです。数年前から2、3年前まで多くの日本留学会社/センターの平均的なトータルの手数料は上記の妥当な金額より相当高めだったようですが、最近1、2年は競争の激化もあり、上記の妥当な金額よりやや高めの金額か、上記の妥当な金額の範囲内にだんだんとおさまるようになってきているようです。

 ご参考までに、当社/当センターのほうでは、2015年、2016年は、他の日本留学エージェントで不交付になって再申請・再々申請するケース、日本へ行ったことがある元技能実習生(元研修生)のケース、その他特別な事情がある場合以外の申請、つまり、通常の留学申請に関しては、ベトナム人留学希望者とご家族の方々からは総額で1000USD相当の手数料をいただくことにしております。ベトナム人留学希望者の申請は、入国管理局、日本語学校から準備を求められる書類が多岐に渡り、通常の申請の場合でも細部まで相当気を使わないといけない面もあるため、総額で1000USD相当の手数料をいただくのは妥当であろう、と考えております。なお、当社/当センターの日本留学関連事業に関しては、

http://anhsao.org/AnhSaoNozomi_Nihonryuugaku.html
ベトナムでの日本留学関連事業

もご参照いただければ幸いです。

 よろしくお願いいたします。

関連情報

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160206
2016年1月下旬、朝日新聞名古屋本社版に留学生に関する連載記事が掲載されたようです

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20150509/
2015年、最近のベトナムからの日本留学の状況
 当社/当センターの昨年のエントリーです。

http://webjapanese.com/blog/j/nihongokyooikuarekore/#i-18
日本語教育あれこれ 「日本語学校の時代」の終わり

 上記のブログ、エントリーにある『年間70万円の学費と割高な都会の生活費が必要で学位もない民間の語学学校に勝算はあるのか、そして、このような業界を守る意義はあるのか、考え直す時期に来ているのではないのでしょうか』というご指摘は重いものがあるのではないかと思われます。

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