2016年1月下旬、朝日新聞名古屋本社版に留学生に関する連載記事が掲載されたようです

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2016年1月下旬、朝日新聞名古屋本社版に留学生に関する連載記事が掲載されたようです

 ベトナム旧正月(テト)の年末を迎えておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 2016年1月下旬、朝日新聞の名古屋本社版社会面に「働く留学生」と題する留学生に関する連載記事が掲載されたようです。1月27日、28日、30日の3日間掲載されたようで、記事のタイトルは下記のようなものであったようです。

  • 働く留学生:上 学びつつ接客業担う(2016年1月27日掲載)
  • 働く留学生:中 「月収20万円」甘い誘惑(2016年1月28日掲載)
  • 働く留学生:下 問われる日本語学校(2016年1月30日掲載)

 簡単にですが、当社/当センターのほうで記事の内容をご紹介します。

 1月27日掲載の「学びつつ接客業担う」では、コンビニのローソンでの接客研修や居酒屋の天狗でアルバイトする外国人留学生が取り上げられています。記事の末尾には『コンビニなどで働く外国人の多くが、本来は学業を目的に訪日した留学生だ。シリーズ「外国人@ニッポン」は、今回働く留学生の生活実態を見つめ、その背後にある日本社会の変化を3回連載で報告する。』とあります。

 1月28日掲載の「『月収20万円』甘い誘惑」では、静岡県立大学の教員の方が訪問されたベトナムの日本向け技能実習生送り出し機関と日本留学エージェントを兼ねている会社で掲示板に貼り出していた文書が取り上げられいます。その文書では実習生と留学生を比較されており、留学生は「月給1000円以上、月に4000万VND〜5000万VND(日本円で21万円〜26万円相当)稼げる」というような信憑性が疑われる内容のことが書かれていたとのことです。その静岡県立大学の教員の方は「留学生の一部を単純労働力として受け入れている日本の実態の反映」というコメントや『留学制度が第二の技能実習制度化している場合がある』というコメントをされています。
 記事の後半は、多くの留学生が授業料や家賃、生活費を稼ぐためにアルバイトせざるをえない状況であることが説明され、眠気と闘いながら勉強するベトナム人留学生と法律で定められた時間を超過してアルバイトするネパール人留学生のケースが取り上げられています。また、外国人留学生の相談にのっている名古屋市行政書士の方のことも取り上げられています。

 1月30日掲載の「問われる日本語学校」では、冒頭で福岡県の日本語学校で教えていた日本語教師の方が教える意欲を失い辞めたことを取り上げています。
 次いで、一般財団法人国際教育交流フォーラムの堀江学氏のコメントや日本語教育機関留学生数のデータを交えながら日本語学校の問題点に切り込んでいます。特に

 日本で学ぶ留学生の構成はここ数年で急変した。日本語学校の経営を支えてきた中国の学生が東日本大震災などの影響で12年まで減少を続け、入れ替わるようにベトナムやネパールから急増。経営難に陥りかけた多くの日本語学校が、非漢字圏のアジア諸国に目を向けた結果だ。

 大半が金銭的に貧しい私費留学生で、高額なアルバイト代を宣伝するあっせん業者や、こうした業者に学生集めを頼る一部の日本語学校に引き込まれやすい。堀江さんは「日本語力も経済力も弱い学生が来日後、費用を賄おうとバイトに追われ、勉強どころではなくなっている」と指摘する。

という指摘は、今まで日本にいる外国人留学生を取り上げる新聞や週刊誌の記事、テレビニュースでは十分に取り上げられなかった視点ではないかと思われます。
 記事の後半では、福岡県の日本語学校の経営者が不法就労斡旋で逮捕された事件と福岡県の日本語学校で留学生の募集に力を入れている学校が取り上げられています。

 (それほど多くのことが指摘されているわけではないものの)これまで十分取り上げられなかった日本語学校の問題点も指摘されており、在ベトナム日本大使館が注意喚起を出されていることにも触れられているなど、現在日本語学校業界に関わっていて状況をご存知の方々はもちろんのこと、日本語学校のことをよくご存じない外国人留学生ともそれほど縁がない日本人読者、日本語母語話者の読者の方々も、注意深く読むならば、日本へ留学した私費外国人留学生と留学生を取り巻く日本社会に関する様々な問題点が浮かび上がってくるであろう記事のように思われました。

 実は、当社/当センターは、上記の記事を執筆するために取材されている朝日新聞の記者の方からメールでご連絡をいただき、メールで若干のコメントや情報提供、アドバイスをさせていただいておりました。そのこともあり、朝日新聞社の方から、記事掲載のお知らせ、記事のコピーをいただきました。ほんとうにありがとうございました。

 大変残念なことに、現時点(2016年2月6日の時点)で当社/当センターが調べたかぎりでは、上記の記事は朝日新聞のオンラインサイトやインターネットのポータルサイト等には公開されていないようで、朝日新聞のデータベースに記事(の一部)があることが確認できたのみでした。

 大変申しわけありません、上記の記事をお読みになりたい方々は

http://www.asahi.com/
朝日新聞社

まで直接お問い合わせ、ご連絡ください。

 よろしくお願いいたします。

追記(2016年2月28日)

 2月下旬、朝日新聞社ウェブサイトに上記の3本の記事が公開されたようです。下記の記事です。

http://www.asahi.com/articles/ASJ1M71N9J1MOIPE02T.html
(外国人@ニッポン)学びつつ接客業担う

http://www.asahi.com/articles/ASJ187KGKJ18OIPE02K.html
(外国人@ニッポン)「月収20万円」甘い誘惑

http://www.asahi.com/articles/ASJ1W6HPCJ1WOIPE03P.html
(外国人@ニッポン)問われる日本語学校

関連情報

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20150509/
2015年、最近のベトナムからの日本留学の状況

 当社/当センターの以前のエントリーです。

http://webjapanese.com/blog/j/nihongokyooikuarekore/#i-18
日本語教育あれこれ 「日本語学校の時代」の終わり

 上記のブログ、エントリーにある『年間70万円の学費と割高な都会の生活費が必要で学位もない民間の語学学校に勝算はあるのか、そして、このような業界を守る意義はあるのか、考え直す時期に来ているのではないのでしょうか』というご指摘は重いものがあるように思われます。

 福岡県の日本語学校の経営者が不法就労斡旋で逮捕された事件に関しては下記の記事をご参照ください。

http://www.asahi.com/articles/ASJ1R2TKJJ1RTIPE002.html
不法就労あっせん容疑、日本語学校経営者ら逮捕へ 福岡

http://mainichi.jp/articles/20160123/k00/00e/040/263000c
福岡・日本語学校 留学生に違法長時間労働

http://this.kiji.is/63517698829731321
日本語学校経営者を逮捕、福岡 留学生を長時間就労疑い

http://www.asahi.com/articles/ASJ1R5DLDJ1RTIPE016.html
「疲れて授業中に眠る留学生」 日本語学校元職員が証言

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