ベトナム人の犬の肉、猫の肉を食べるという食習慣について

 Anh Sao Co.,ltd(アンサオ)/のぞみ日本語センターです。ベトナムの首都ハノイベトナム北部で翻訳・通訳、コンサルティング・リサーチ、教育・研修等のサービスをご提供しています。

 当社/当センターのホームページは

http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

です。よろしくお願いいたします。

ベトナム人の犬の肉、猫の肉を食べるという食習慣について

 ベトナム人、特にベトナム北部出身のベトナム人は、犬の肉、猫の肉を食べるという食習慣があります(もちろん、ベトナム人でも、犬の肉、猫の肉を食べない人もいます)

 ハノイ市人民委員会が「文明化され近代化された首都」のイメージにふさわしくない犬肉食の習慣をやめさせるかどうか議論を行っているようで、そのこととベトナム人の犬肉、猫肉の食習慣を取り上げた英文記事がBBCニュースのウェブサイトに掲載されました。下記の記事です。

https://www.bbc.com/news/world-asia-45492907
Vietnamese capital Hanoi asks people not to eat dog meat

 上記の記事によると、ハノイには犬の肉、猫の肉を扱う店が1000軒超あるとのことのようです。

 同記事はBBCニュースベトナム語版にも掲載されています(ベトナム語の記事には英語の記事では取り上げられていないことも補足されているようです)。

https://www.bbc.com/vietnamese/vietnam-45493284
Hà Nội muốn dân ngừng ăn thịt chó

 また、日本語のメディアでは、共同通信社AFPBB Newsハノイ市当局がハノイ市民に犬肉食をやめさせようと検討しているということで取り上げているようです。

https://this.kiji.is/412498315323737185
ベトナム「犬や猫を食べないで」 ハノイ市当局が市民に要請

http://www.afpbb.com/articles/-/3189412
越首都ハノイ市当局、市民に犬肉食をやめるよう呼び掛け 猫肉も

 先にも述べたように、ベトナムベトナム北部を中心に犬の肉や猫の肉を食べる食習慣があります。要確認情報ですが、当社/当センター関係者が知っている犬肉猫肉食事情に通じたベトナム人の方々によると、犬の肉はベトナム北部一帯やベトナム北部出身者が集まる地域でよく食べられている一方で、猫の肉は特にハイズオン省、ハイフォン市、クアンニン省で盛んに食べられているとのことのようです。

 現時点で当社/当センターが把握している範囲では、ベトナムに比較的長期ご滞在、ご在住されている日本人の方々の間では、「ペットとして飼っている犬や猫のことを思い出すと、かわいそうだと思ってしまい、目をそむけてしまう。食べるなんてとんでもない」というようなご感想や「犬の肉や猫の肉を食べるのは野蛮である」というご意見をお持ちの方々がいらっしゃるようである一方で、「犬や猫を食べる食文化を一方的に野蛮だと断じるのはいかがなものか、重要なのは自分たちが持つ文化と異なる文化に対して理解し敬意を払うことではないか」というご見解をお持ちの方々もいらっしゃるようです。少数派ですが、ご自身で犬の肉や猫の肉を食べられて、「犬肉食や猫肉食にハマってしまった」とおっしゃっている方々もいらっしゃるようです。


 ところで、先日、NPO法人神戸定住外国人支援センター(KFC)で理事長をされている金宣吉氏という方へのインタビュー記事を読みました(実に重い内容ですが、当エントリーをお読みいただいている方々にも一読をおすすめします)NPO法人神戸定住外国人支援センター(KFC)は、1995年1月中旬に発生した阪神・淡路大震災後、1980年代に難民として来日し神戸に住んでいたベトナム人が南駒栄公園という児童公園でテントを張って避難生活をおくっていたのを支援していたグループを源流の一つとするNPOのようです。下記の記事です。

https://www.refugee.or.jp/fukuzatsu/hirokimochizuki03
少数者の隠れた声に寄り添う。“多数者のぬるま湯”に抗い続けた男が「移民の支援センター」をつくった理由

 上記のインタビュー記事に、金氏の『、、学生と話していたときに「多文化共生、多様性を尊重する、全ての個性を尊重するって言うけれど、あなたの隣人がカースト制度の中を生きていて、誰かに凄まじい仕打ちをしていてもそれを受け入れられるの?」と聞いたことがあります。、、』というご発言が紹介されています。

 仮定の話になりますが、遠からぬ将来、日本に長期滞在、在住するベトナム人が現在の数倍、十数倍の規模になり、日本に犬の肉、猫の肉を食べる食習慣も持ち込むようになったら、日本人と文化摩擦が起こるかもしれません。そのとき、犬の肉、猫の肉を食べる食習慣を持つ(一部の)ベトナム人にどのように向き合えばよいのでしょうか。前記のカースト制度の中に生きている外国人カースト制度の中で生きている外国人ということなので、インド人が想定されているのでしょうか?)のケースほど苛烈ではありませんが、相当深刻な文化摩擦やトラブルを引き起こす可能性はあるかもしれません。もっとも、かつては日本でも体を温めるために犬の肉を食べるという食習慣がある地方も実際に存在していたようですので、地方によっては多人数のベトナム人が在住すること等がきっかけで犬の肉を食べるという食習慣が復活するというところも出てくるのかもしれません。 

 当エントリーをお読みいただいているみなさまは、犬の肉、猫の肉を食べるという食習慣についてどのように考えたらよいと思われますか。

当社/当センターまでご連絡、お問い合わせください

 当社/当センターのホームページは

http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

です。

 ご連絡は当社/当センターのEmail:anhsaoinfo@gmail.comまでよろしくお願いいたします。