容易ならざる「国際貧困ビジネス」化した日本留学ビジネス改善策

　Anh Sao Co.,ltd（アンサオ）/のぞみ日本語センターです。ベトナムの首都ハノイ、ベトナム北部で翻訳・通訳、コンサルティング・リサーチ、教育・研修等のサービスをご提供しています。

　当社/当センターのホームページは

http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

です。よろしくお願いいたします。

　現時点（2016年11月の時点）では当社/当センターも細々と日本留学関連事業を続けていることもあり、数日前（2016年11月下旬）にYahoo!JAPANニュースでも取り上げられた日本での件数ベースの在日外国人犯罪率で昨年（2015年）ベトナム人が1位になってしまった件に関しては大変残念なことであると思っております（ご参考までに、警察庁の公開している資料はこちらのPDFファイルです）。実際、当社/当センターのほうでも、昨年（2015年）、今年（2016年）、ベトナム人留学生が引き起こしたトラブルや犯罪事件について聞くことがますます増えてきております。実は、数年前から当社/当センターは諸方面に注意喚起を行っていたのですが、あまり効果がなく、ほぼ「焼け石に水」というような状況でした。

　当社/当センターのブログでも度々指摘しておりますし、ベトナム人留学生の私費留学をめぐっては今月（2016年11月）、栃木県にある東日本国際アカデミーの経営者や福島県にある新白河国際教育学院の校長、副校長が逮捕される事件も発生し、日本国内の日本語学校の一部は国際貧困ビジネスに深く取り込まれてしまってるようであるという残念な状況であることをあらためて再確認させられました。

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160422
「国際貧困ビジネス」としての日本の日本語学校経営に関する一考察

という上記のエントリーでも指摘しておりますように、アルバイトで稼ぐことが主目的の留学の本分を履き違えたベトナム人留学生、「日本で勉強しながらの高額アルバイト」を謳う金儲け優先のベトナムの少なからぬ数の日本留学エージェント、金儲け至上主義のレベルが低い日本の日本語学校、いずれも大きな問題があるのではないかと思っております。

　ところで、1週間ほど前（2016年11月下旬）から、多数のインターネットを利用する日本人の方々の間で、DeNAの「WELQ」というウェブサイト上に掲載されている医療情報関連や健康情報関連の記事の信憑性が低いこと、著作権等に抵触する問題記事の大量生産方式が、広範に話題になっているようです。詳しいことは、DeNAがやってるウェルク（Welq）っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件（第１回）やDeNAの「WELQ」はどうやって問題記事を大量生産したか　現役社員、ライターが組織的関与を証言、WELQ元ライターが告発した1文字1円以下の実態等で取り上げられているので、ご紹介した記事やエントリーをお読みください。

　ベトナムでは、数年前のベトナムの日本留学ブーム初期に、上述のDeNAの「WELQ」の問題記事大量生産方式とほぼ同様の方法、もしくは、他社や他人が掲載している文章、情報を無断転載する、剽窃する等の方法により、日本留学エージェントがウェブサイトや記事、エントリーを安易な形で大量生産、大量生成することでSEO対策を行い、Google等の検索結果を高順位にすること等で、「日本で勉強しながらの高額アルバイト」というような謳い文句を鵜呑みにする日本留学のことをほとんど知らないベトナム人留学希望者を引っかけていた、ということがあるようです。（なお、現在（2016年）は、前述の状況とは異なる状況が出現しているようです。一例を挙げますと、在ベトナム日本大使館関係者の方々の尽力等により「日本留学するときアルバイトで大金を稼げる」ということを表立って堂々と宣伝する日本留学エージェントは最盛期と比べれば相当減少しているようではあります。しかし、大使館関係者の方々の尽力等で表面上露骨な宣伝方法が目立たなくなったに過ぎず、宣伝手法が巧妙になっただけではないかという可能性はけっして低いわけではなく、依然として国際貧困ビジネス的な日本留学ビジネスが続いてしまうであろうことが懸念されます）。

　今さらながらなのですが、日本語や専門分野を勉強するのではなくアルバイトでお金を稼ぐことが主目的で来日する本末転倒なベトナム人留学生の問題に関しては、4、5年前に当社/当センターのほうから多くのIT業界でお仕事されていらっしゃる方々にコンタクトを取り、ご関心やご興味を持っていただける専門家の方々にインターネットを活用した効果的な注意喚起の方法等に関してアドバイスやご助力をいただき、粘り強く対処していくことができたならば、少なくとも「焼け石に水」程度よりは効果を上げることが可能だったのではないか、と反省しております。

　数年前、当社/当センターは下記に挙げるような2本のエントリーを掲載し、懸念されるであろう事項に関して言及しております。日本語学校関係者の方々、日本の留学業界関係者の方々を中心に、少なくとも数百名の方々（もしかしたら千数百名前後の方々？）にお読みいただきお役に立てていただいたようではありますが、けっして十分な対応と言えるものではありませんでした。

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20110812
ベトナムの一部の留学センター/留学斡旋会社が行っている疑わしい宣伝行為

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20120330
最近数年間のベトナム、ハノイの日本留学斡旋会社/留学センターの動向

　ここ数年、当社/当センターは日本留学関連業務以外の既存顧客の方々へのご対応や目前の問題への対処に追われ、あらためて振り返ってみるに有効な手を打てていなかったのではないかと実感しており、そのことは大変残念でなりません。

　当社/当センターとしては今後実現可能なことで効果が期待できそうなことがあるようでしたら、初心に帰り一生懸命取り組みたいと思っておりますが、どのような方法が有効なのでしょうか。

　上記のこととともに、当社/当センターの日本留学関連業務をどのように変えていくのか、そもそも日本留学関連業務を続けていくべきなのであろうか、ということに関しても、あらためて再検討したいと考えております。

　当エントリーをご覧いただいている方々、当社/当センターのことをご存知の方々、もしよろしければ、お知恵を拝借させていただけないでしょうか。当社/当センターのEmailアドレス
Email:anhsaoinfo@gmail.com
まで、メールいただければ幸いです。

　よろしくお願いいたします。

参考情報

http://duhocnozomi.blogspot.jp/2016/11/nha-kinh-doanh-nhat-ngu-tochigi-bi-bat.html
栃木県にある日本語学校の理事長が逮捕されたようです
　当センターの日本留学関連のエントリーです。エントリーの前半がベトナム語の文章、後半が日本語の文章になっております。

http://www.sankei.com/region/news/161122/rgn1611220017-n1.html
日本語学校不法就労助長　全員から不当寮費、労働に追われる日々（2016年11月22日）

http://mainichi.jp/articles/20161125/ddl/k10/040/065000c
不法就労助長日本語学校、審査体制に課題　各地で不正相次ぐ／群馬（2016年11月25日）
　上記記事には『日本語学校は、開校時に入国管理局の審査を受けるが、その後は定期審査は原則なく、専門家は「違反が潜在的にまん延している」と指摘する』とあり、開校時の入管の審査後は違反がチェックできない現状の問題点がまとめられており、お読みでない方々はご一読をお勧めいたします。

http://mainichi.jp/articles/20161126/ddl/k10/040/020000c
不法就労助長　理事長再逮捕へ　別の留学生への容疑で　／群馬（2016年11月26日）

http://www.sankei.com/region/news/161129/rgn1611290040-n1.html
日本語学校不法就労助長　佐野に新校舎設立構想　高額寮費、賃金一部を流用か　群馬（2016年11月29日）

http://mainichi.jp/articles/20161129/ddl/k10/040/261000c
不法就労助長　理事長を再逮捕　「会社の利益のため」供述　／群馬（2016年11月29日）

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20161129/2524228
不法就労容疑で足利の学校理事長再逮捕　栃木、群馬の両県警（2016年11月29日）

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20161109-125775.php
西郷村議と妻逮捕　日本語学校留学生の不法就労あっせん疑い（2016年11月9日）

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20161110-126019.php
西郷村議夫妻、留学生らの就業把握か　不法就労あっせん事件（2016年11月10日）

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201611/20161109_63011.html
留学生不法就労あっせん容疑　西郷村議ら逮捕（2016年11月9日）

http://www.asahi.com/articles/ASJCY3HBWJCYUTIL00X.html
学校法人から１．１億円横領した疑い　元課長逮捕（2016年11月29日）

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161129/4800551.html
大学元職員１億円余り横領か（2016年11月29日）

　今月末（2016年11月末）には、東京福祉大学を運営する茶屋四郎次郎記念学園という学校法人の元課長が横領の容疑で逮捕され、「競馬やパチンコに使った」と容疑を認めているということが報道されました。

　大変すみません、現時点（2016年の時点）で複数の日本語学校関係者の方々からご提供いただいた情報によると、東京福祉大学の本科は、日本語レベルが相当低い外国人留学生を積極的に受け入れている大学のようであり、（極端な例ではないかとは思われるのですが）自分の名前がカタカナで書くことぐらいしかできない日本語能力が極めて低いベトナム人留学生でも入学することができたという実例があったようです。

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20161116
2016年11月15日NHK 首都圏ネットワークでベトナム人留学生のことが取り上げられたようです

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20161024
ベトナム（特にベトナム北部）での私費日本留学を取り巻く荒れた現状

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20161021
2017年、当社/当センターのベトナムでの日本留学関連事業に関して

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160516
当社/当センターの日本留学事業、サービス内容変更のお知らせです

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160422
「国際貧困ビジネス」としての日本の日本語学校経営に関する一考察

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160206
2016年1月下旬、朝日新聞名古屋本社版に留学生に関する連載記事が掲載されたようです

http://www.anhsao.org/AnhSaoNozomi_Nihonryuugaku.html
ベトナムでの日本留学関連事業
　当社/当センターの「ベトナムでの日本留学関連事業」のページです。