ベトナム出国時、外貨制限を超える外貨現金の持ち出しにご注意ください

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ベトナム出国時、外貨制限を超える外貨現金の持ち出しにご注意ください

 現時点(2015年6月の時点)において、ベトナムは入国時の外貨持ち込み額に制限はありませんが、入国時に税関申告する必要があります。入国時に申告をせずに出国時に5000USDを超える外貨を持ち出そうとした場合、所持金を没収される可能性があるようです。

 実は、先日当社/当センターの顧客の方がハノイのノイバイ空港(ノイバイ新国際空港)から出国時に被害(?)にあいました。顧客の方は、ベトナムに入国時に税関申告をうっかり忘れてしまい、出国時に外貨制限(5000USD相当)を超える金額(およそ7000USD相当)を保持していたため、2000USD前後没収されたとのことです。顧客の方によると、没収した職員からやや高圧的な態度で対応され、説明らしき説明もされず、没収した金額を記した書類を渡されるわけでもなく、超過分を没収されただけだったとのことです。

 ご参考までに、上記の事項は、在ベトナム日本大使館のウェブサイトの「ベトナム出入国情報」中の「外貨申告」にも注意事項として掲載されています。

http://www.vn.emb-japan.go.jp/jp/consulate/jp_shutsunyuukoku.html
ベトナム出入国情報

には、

 入国時の外貨持ち込み額に制限はありませんが、現金5,000米ドルあるいは同額相当外貨、または15,000,000ドン(現地通貨)のいずれかを超えて所持する場合は、空港で税関申告する必要があります(申告用紙は税関係官に請求してください。)。この申告をせずに、出国の際に上記の額を超える現金を持ち出そうとした場合には、所持金を没収されることになります。なお、10万米ドル以上あるいは同額相当外貨の持ち込み、持ち出しについては、10万ドンの手数料が徴収されます。

とあります。

 やや面倒なのですが、ベトナムに5000USD以上の現金を持ち込み出国時にも5000USD以上持っている可能性が高いと思われる場合に出国時の税関職員による没収を避ける一番無難な方法は、入国時に申告することでしょう。具体的には、入国時に税関職員に申告用紙をもらい、(職員から要請された場合は持ち込む現金を提示した上で)記入した書類に職員のサインと押印をしてもらうことです。

 入国時の申告ですが、ホーチミン市のタンソンニャット空港でのケースを取り上げている下記のエントリーがご参考になるかもしれません。下記のエントリーによると、ホーチミン市のタンソンニャット空港で入国時に外貨持ち込みの申請したおかげで、出国時に没収をまぬがれたということがあったようです。

http://kanaha.info/post-1531/
ベトナムの出国で現金を没収されそうになる

 なお、ベトナムの空港から出国する際、預け入れる荷物(受託手荷物)に現金や貴重品を入れるのは可能なかぎり避けたほうがよいでしょう。昨日(2015年6月19日)にベトナムの交通運輸大臣が空港での受託手荷物の窃盗について空港関係者に注意喚起したほどです。下記の記事をご参照ください。

http://www.thanhniennews.com/society/baggage-thefts-a-shame-for-vietnamese-aviation-agencies-transport-minister-46866.html
Baggage thefts a shame for Vietnamese aviation agencies: transport minister

 ベトナムにご滞在されている方々、これからご滞在されるご予定の方々、出国時の外貨現金の持ち出しにご注意ください。

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