2015年、最近のベトナムからの日本留学の状況

 Anh Sao Co.,ltd(アンサオ)/のぞみ日本語センターです。ベトナムの首都ハノイベトナム北部で翻訳・通訳、コンサルティング・リサーチ、教育・研修等のサービスをご提供しています。

 当社/当センターのホームページは

http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

です。よろしくお願いいたします。

2015年、最近のベトナムからの日本留学の状況

 ベトナムは4月月末から5月初旬まで連休、日本はゴールデンウィークで4連休だったようですが、みなさまはいかがお過ごしでしたか。

 今回のエントリーでは最近のベトナムからの日本留学の状況、当社/当センターの日本留学関連事業の現況をお伝えしたいと思っております。

1. ベトナム人に一番人気なのは英米圏留学、日本留学は優秀なベトナム人に選んでもらえているのでしょうか?

 先日ベトナムにいらっしゃった某日本語学校の校長先生とお話したのですが、中国では英語圏留学に良い留学生をもっていかれてしまっているようだ、とのことです。実はベトナムでもその点は同様で、ご家族に留学資金の余裕があり外国でがんばって勉強できるベトナム人の多くは英語圏留学を目指しています。ベトナムでご家族に留学資金の余裕があり外国でがんばって勉強できるベトナム人に一番人気がある留学先は、オーストラリアなのではないかと思われます。

 一昨年(2013年)の堀江学氏による講演資料

http://www.nisshinkyo.org/news/pdf/20130822y4.pdf
不機嫌な留学――日越の不幸を幸福に変えるためには

の9ページもご参照いただければ幸いです。上記の堀江氏の講演資料によると、2011年〜2012年のデータで、ベトナム人留学先別人数は多い順に、

1.米国
2.豪州
3.英国
4.中国
5.シンガポール

で、日本は6位です。英米圏が人数でも上位3位を占めています。

 当センターでも日本留学したいベトナム人を(細々とですが)サポートしていますので、大変残念に思うのですが、現実は、英米圏諸国がご家族に資金の余裕があり外国でがんばって勉強できるベトナム人をある一定数以上受け入れていると推測される一方で、日本の日本語学校にはご家族に留学資金の余裕がそれほどはなく勉強もあまり熱心ではないベトナム人が留学生として多人数流れ込んでいる可能性が高いように思われます。

2. 日本語学校への国別留学生申請状況、交付状況で、ベトナムが中国を追い越したことは異常な状況では?

 ところで、2015年4月期の日本語学校への国別留学生申請状況、交付状況は、ベトナム人申請者数、ベトナム人交付者数が中国人申請者数、中国人申請者数を追い越し、1位になったようです。

 ご存じの通り、中国はベトナムより人口が10倍以上多く、経済的にもベトナムより発展している国です。近年の緊張した日中関係の影響等により、中国から日本への留学生は減少傾向にあるようですが、それでも、日本語学校に留学する国別留学生申請者数、交付者数で長年に渡り中国は1位を占めてきました。

 現時点で当社/当センターが知りえたかぎりでは、日本語学校への国別留学生申請状況、交付状況で、ベトナムが中国を追い越したことに対する説得力がある有力な理由は見当たらず、異常な状況ではないかと判断しております。ベトナムの日本留学ブームというより、日本留学バブルと表現するほうが適当かもしれないと思わないでもありません。

3. 最近数年のベトナム人の日本留学ブームの背景として考えられることは?

 現在当社/当センターが把握している範囲で、最近数年のベトナムから日本への留学ブーム(バブル?)の背景にあるもので重要な要因のうち何点かについて述べてみたいと思っております。

 第1に、ベトナムから日本への留学ブームの背景にあるもので重要な要因として、日本の少なからぬ日本語学校が相当無理な形でベトナムで多人数の留学生募集を行っているということがあるのではないでしょうか(もちろん、まじめにきちんとした形でベトナムでも募集をされている日本語学校もありますが、少数のように思われます)。

 日本語学校によっては、1回に百人近くのベトナム人留学生の申請を行い数十人受け入れているところ、日本語学校の国別在籍者数でベトナム人留学生が過半を占めているところ、自校と自校のグループ校で数百名以上のベトナム人留学生を受け入れているところなどがあるようです。

 第2に、現在のベトナムには高校や専門学校、短大を卒業した後できちんとした進路や仕事、行き先が見つかっていない若年層のベトナム人たちが相当多人数存在しているようであることが挙げられるかと思われます。

 第3に、特にベトナム北部、ハノイ市の日本留学会社、センターに顕著な特徴ですが、(教育事業というよりは人材派遣事業、より具体的には実習生派遣事業に近いビジネスモデルで)お金儲けのことのみを考え、日本留学仲介業、日本留学エージェント業を行っているところが多いのではないか、ということがあります。

 当社/当センターはそのようなことをしておりませんが、多くの日本留学会社、センターは依然として「日本で日本語を勉強しながらの高額アルバイトが可能」、「日本でのアルバイトで生活費も学費もすべてまかなえる」、もっとひどいところでは「日本でのアルバイトで生活費も学費もすべてまかなえるだけではなく、家族に仕送りができる」等々の「虚偽(に近い)宣伝」をしているようで、進むべき道や行く先が定まっていない若いベトナム人が「高額アルバイトができて、将来も何とかなりそうな」日本留学に引き寄せられてしまっている、という現状があるのではないかと思われます(すみません、補足です。当社/当センター以外にも、ベトナムには良心的にきちんと日本留学エージェントとして業務を行っているところ、行おうと努力しているところもあります。ただし、少数ではないかと思われます)。

 この点に関しては、当社/当センターの数年前のエントリー

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20120330
最近数年間のベトナムハノイの日本留学斡旋会社/留学センターの動向
http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20110812
ベトナムの一部の留学センター/留学斡旋会社が行っている疑わしい宣伝行為

もご参照いただければ幸いです。

 第4に、おそらく2014年ぐらいからでしょうか、第1の要因と第2の要因と第3の要因の結びつきが強化されてしまっているのではないか、ということを挙げたいと思っております。

 あたかも日本の少なからぬ日本語学校が相当無理な形でベトナムで多人数の留学生募集を行っているのに呼応するように、きちんとした行き先や進路が定まっていない若いベトナム人たちが日本留学に押し寄せているのではないか、そして、ベトナムの多くの日本留学会社、センターは、建前はともかく、本音、実質はお金儲けが主要な関心事であり、現在の多くの日本の日本語学校が提示している募集条件下では留学生を多人数送れば送るほど儲かるしくみになっているということもあり、日本留学の条件に合致しそうもない人も含めて、ベトナム人留学希望者を日本へ送り出す、送り込むシステム(のようなもの)ができあがりつつあるのではないか、と思われます。

4. 「ベトナム人留学希望者の主体性の欠如」に関して

 堀江氏の上記の講演資料の23ページには、『他人任せで、自ら調べて手続きをしようとしないベトナム人留学希望者の主体性の欠如』というご指摘がありますが、このご指摘は至言ではないかと思われます。上記に挙げたベトナムから日本への留学ブーム(バブル?)の背景として挙げた要因の中では、2番目の行き先が定まらないベトナム人若年層の存在と関連しており、実際に学校卒業後行き先、進路が定まらないベトナム人の多くは主体性が欠けていることが少なくはないようにおもわれます(大変すみません、行き先が定まっていないベトナム人でも、はっきりとした自分の意志を持ち、自分の成し遂げたいことを調査、実行する能力を有する人もいますので、行き先が定まっていないベトナム人若年層だからといって、主体性が欠如しているとはかぎりません。すべての人に当てはまるわけではないが、そのような傾向が見られるのではないか、ということです)。

 残念なことではありますが、2012年から2015年にかけて、多くの日本語学校の関係者の方々のベトナム人留学生への印象をお聞きしたかぎりでは、日本の日本語学校が受け入れているベトナム人留学生は日本語を熱心に学習する気持ちや学習意欲があまりない留学生が多いのではないかと思わざるをえません。

 当社/当センターが対応したベトナム人日本留学希望者、相談者のケースから判断しますと、ベトナムで日本留学することは、良く言えば夢のようなものとしてとらえられ、また、悪く言うならば安易なもの、イージーなものと想像、想定されてしまっていることが多いようです。自分で少し調べてみればすぐにわかるようなことも調べておらず、自分にとって都合が良い情報やアドバイスのみを受け入れようとする傾向があるようです。「主体性の欠如」に加え「奇妙なほどの楽観性」が同居しているようにも思われます。

 日本のことや日本語をあまり知らない若いベトナム人ベトナムにいて日本留学を目指している期間に現実感を持ちつつ日本留学を受け止めるというのは非常に難しいことかと思われますが、少なくとも、ベトナム人留学希望者や相談者に虚偽の情報を提供しないことが重要ではないかと考えております。当社/当センターのほうでは、日本への留学はけっして安易な進路、イージーな道ではないこと、日本留学に向かない人や日本留学の条件に合致しない人は日本へ留学に行かないほうがよいことも留学希望者、相談者に説明しております。

5. 日本に滞在しているベトナム人の犯罪件数が増加している件に関して

 「主体性が欠如している」ベトナム人留学生が非常に多いことと直接の因果関係があるかどうか明言するのは大変難しいように思われますが、2015年5月7日のNHKニュース、

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150507/k10010071641000.html
来日外国人の犯罪 ピーク時の3分の1に

等でも報道されたように、滞在している外国人の犯罪自体はピーク時の3分の1に減少したにもかかわらず、ベトナム人の犯罪件数は増加しているようです。なお、警察庁による公式の発表資料は、下記のURLのようです。

https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai/H26_rainichi.pdf
来日外国人犯罪の検挙状況(平成26年)

 上記の資料の53ページ等を見ますと、ベトナム人の犯罪は万引きなどの軽犯罪が多く、多くの場合、留学生、技能実習生、不法滞在者によって行われていることがわかるかと思われます。

 ベトナム人留学生は学費や生活費を稼ぐために相当無理なアルバイトをしている人も少なくないようであることから、生活苦という原因はあったのではないかと思われます。ただ、日本語学校の関係者の方々からお聞きしたところによると、ベトナム人留学生の中には犯罪であるという意識が希薄なまま万引きをしてしまう人もいるようである、と聞いております。いずれのケースであれ、本来日本留学に行くべきではないベトナム人が日本へ留学してしまっているということなのかもしれません。

 大半のベトナム人留学生は(日本語を熱心に勉強しているかどうかは個人差はあるものかと思われますが)犯罪行為を手を染めずにがんばっているように思われますので、日本に滞在しているベトナム人が起こした犯罪件数が増加したということは非常に残念であると思っております。

6. 現在、日本語学校で勉強する多くのベトナム人留学生がおかれている状況は?

 当社/当センターが日本の日本語学校に勤務されている日本語教師の方々から直接お聞きしたところによると、実際の状況として、多くのベトナム人留学生は日本語能力が十分ではないまま日本語学校を卒業してしまっている(、または、卒業してしまうであろう)こと、少なくはないベトナム人留学生が学費や生活費を稼ぐために相当無理なアルバイトをしているようであること等々があるようです。

 ベトナム人留学生が日本語能力が十分でないまま、それでも、大学や専門学校に進学した場合、進学先の大学や専門学校の授業内容がわからず、学校の成績に影響が出てくるでしょうし、将来、日本でどこかの会社に就職するにせよ、ベトナムに帰って仕事を探すにせよ、十分な日本語能力を持たないままでの進学や就職は相当大変だろうと考えられます。

 もっとも、現在一部の日本語学校は、より深刻な状況を抱えているようです。日本へ留学したものの日本語学校から大学や専門学校に進学できない、就職もできないというベトナム人留学生が出てきてしまっていて、日本語学校を卒業したものの帰国していない(、または、様々な事情があって帰国できない?)ベトナム人卒業生(元留学生)への対応に苦慮しているようであるとお聞きしております。今後は他の日本語学校においても、日本語学校に入ったものの進学、就職できない、宙ぶらりんな状態に陥ってしまうベトナム人留学生が増加して対応を求められるということが起きてくるかもしれません。

7. 今後のベトナムでの日本語学校の募集は?−−ベトナムからの日本留学ブームが終焉したら?

 それほど遠からぬ将来、どのようなことがきっかけになるかはいくつかの可能性があるように思われますが、ベトナムから日本の日本語学校への留学ブーム(バブル?)が終わり、日本語学校に行くベトナム人留学生が著しく減少するというようなことが起きるかもしれません。

 ベトナムから日本の日本語学校への留学ブーム(バブル?)が終焉し、日本語学校に行くベトナム人留学生が極端に減少するようなことが起きれば、遠からぬ将来に日本語学校のビジネスモデルが破綻するということさえも意味する事態になりかねないのではないかとも考えられます。

 ベトナムから日本の日本語学校への留学ブーム(バブル?)が終わり、日本語学校に行くベトナム人留学生の極端な減少により日本語学校のビジネスモデルが破綻する可能性がある、ということに関しては、結局、

http://webjapanese.com/blog/j/nihongokyooikuarekore/#i-18
日本語教育あれこれ 「日本語学校の時代」の終わり

というブログでご指摘されている『年間70万円の学費と割高な都会の生活費が必要で学位もない民間の語学学校に勝算はあるのか、そして、このような業界を守る意義はあるのか、考え直す時期に来ているのではないのでしょうか』ということに落ち着くのかもしれません。

 ベトナムへもベトナム以外の国へも担当者の方が現地に出向き、きちんと丁寧に募集を行い、日本で受け入れてからは留学生の日本語能力を向上させることができ、かつ、生活の世話をみて、留学生のために進学や就職などの進路も見つけてあげられるような日本語学校は、将来においても確固とした存在意義があるように思っておりますが、そのような日本語学校ははたして何校、何十校あるのでしょうか。

8. ほんとうに日本に数百校もの日本語学校は必要でしょうか?−−ベトナムからの日本留学ブームが終わりを告げたら?

 数年後にベトナムからの日本留学ブームが終わりを告げたら、ほんとうに日本に数百校もの日本語学校が必要なのかが問われることになるのかもしれません。ベトナム人留学生が受け入れられなくなると、経営的に困窮する日本語学校はけっして少なくはないのではないかと思われます。仮に日本の日本語学校に留学するベトナム人留学生が現在の3分の1か4分の1ぐらいに激減した場合、日本の日本語学校はどうなるのでしょうか。むろん、そのような破局的な事態は起きなければ起きないほうがよいとは思っておりますが。

 それでは、日本語学校や専門学校の関係者の方々はどのぐらいきちんと丁寧に募集をされているのでしょうか。多くの日本語学校は10数年前の中国や10年前のベトナムでどのような募集をされていたのでしょうか。

 当社/当センターがお世話になっている日本人日本語教師の方からは、十数年前に日本のある学校が中国で日本留学希望者を募集する際に起こした事件のこと、日本語学校や専門学校、大学に留学する中国人留学生が引き起こしたトラブルや事件の数々をお聞きしております。お話をお聞きしていると、きちんと丁寧に募集業務を行っているかぎり、避けがたい事件やトラブルは意外と少なくないこと、そして、以前中国で起きていたというトラブルや事件とほぼ同様なことがベトナムでも少なからず起きているようだ、ということがわかりました。

 多くの日本語学校、日本の日本語学校関連団体は、よほどのことがないかぎりは現状維持を良しとしており、(有志の方々がいらっしゃる一部の日本語学校以外は)自己改革、自己改善はできないのではないか、というご意見もいただきました。

 10年ほど前のベトナムでの日本語学校の募集状況に関しては、上記にご紹介した

http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20120330
最近数年間のベトナムハノイの日本留学斡旋会社/留学センターの動向

でご説明しておりますが、その通りかもしれないと思わざるをえませんでした。

 少なくとも現時点においては、ベトナムから日本の日本語学校への留学ブーム(バブル?)は続いているようであり、今だからできることは意外と少なくないのではないかもしれない、と当社/当センターのほうでは思っております。日本の日本語学校や専門学校、日本語学校関連団体の関係者の方々はいかがお考えでしょうか。

 もっとも、現時点において、多くの日本の日本語学校では既存の募集方法で相当数のベトナム人留学生を確保できている、できる見込みがある、という現状もあるわけで、東京、東京近郊の一部の専門学校では日本語学校から進学するベトナム人留学生数の受け入れ枠をつくられていたところもあったようです。そして、上記でご指摘させていただいた自己改革、自己改善が苦手な体質もあるようであり、そのような状況下でどのぐらい将来のことを考えて動ける日本語学校、専門学校があるのかということは悲観的に見積もってしかるべきかと思われます。

 仮に上で述べた当センターの悲観的な予測が当たるとすれば、ベトナムから日本の日本語学校への留学ブームが終焉し、日本語学校に行くベトナム人留学生が極端な減少することによって、日本語学校のビジネスモデルが破綻してしまう可能性も少なくないのではないかと思われます。

9. 中国やベトナムに代わる留学生を送り出す国が出現(成長)した場合は?

 しかしながら、その一方で、今後数年のうちに、10数年前の中国、最近数年のベトナムに代わる留学生送り出し国(の有力候補)が出現(、または、成長)するようであれば、多くの日本の日本語学校は現在のビジネスモデルを大きく変更せずにすむでしょうし、新たに留学生送り出し国になった国、地域で中国やベトナムで起きたことが再び繰り返されることになるのかもしれません。

10. 当センターの現況は?

 そのような状況の中、当社/当センターのベトナムでの日本留学関連事業の

http://anhsao.org/AnhSaoNozomi_Nihonryuugaku.html
ベトナムでの日本留学関連事業

に掲載している「ベトナム人日本留学希望者の手続きに関する当センターの基本方針(暫定版)」を基本方針として日本留学事業を継続しておりますが、きちんとした形でまじめにベトナム人向け留学事業を実施、遂行しようとしているがゆえに、相当大変な状況になって苦労しております。

 様々な意味で大変なのですが、端的に申し上げますと、2014年前後から、そもそも日本留学するための基本的な条件に合致しないベトナム人相談者の方々、日本留学に向かないベトナム人相談者の方々からのご相談が増加しており、そのような相談者の方々に、お金の面や勉強の面等の理由で日本留学は相談者の方々に向いていないということ、他の進路や他の人生に向けてがんばるほうがいいのではないかということをアドバイスすることが多くなっており、そのことに相応の時間と労力を費やさざるをえない、ということがあります。かなりの時間と労力を使わざるをえないにもかかわらず、大半はボランティアでの対応になってしまっており、大変困っております。

 一例を挙げますと、当センターの日本留学ブログの下記のエントリー

http://duhocnozomi.blogspot.com/2014/07/chia-se-nguoi-viet-du-hoc-nhat-ban.html
Chia sẻ của một bạn Việt Nam có nguyện vọng du học Nhật Bản đã làm thủ tục du học Nhật Bản tại một Trung tâm du học Nhật Bản khác/他の日本留学エージェントで手続きした人からのご相談いただいたケース

に掲載したケースとだいたい同様な相談者に対しても現時点ではボランティアで対応しております。

 大変残念なことですが、上記のようなケースに関しては、在ベトナム日本大使館・領事館もJASSOもVJCCも親身なご対応をされていない、親身なご対応がそれほどできていないのではないでしょうか。

 現在、JASSOの日本留学事務所はベトナムにはなく、日本留学専門のスタッフも常駐されていないようです。仮にJASSOの日本留学事務所がハノイにあり、日本留学専門のスタッフが常駐されているというような状況があれば、そちらのほうに相談に行ってもらうことを勧めることもできるのですが、それはできません。残念ですが、ベトナムにはJASSOの事務所はなく、日本留学専門のスタッフも常駐されていないようですし、在ベトナム日本大使館や領事館は敷居が高いようです。ハノイ市、ホーチミン市にあるVJCCでは、日本留学コーナーは設置されているようですが、日本留学専門のスタッフはいらっしゃらないようで、関係者の方々には大変失礼ながら、日本留学関連の資料を閲覧できる場所のみとしてそれなりに有用である、ということのようです(大変すみません、関係者の方々、ご事情をご存じの方々、もし上記の指摘が正しくないということでしたら、具体的なご事情をご教示いただけませんか。常駐の担当者の方はいらっしゃらないということでよろしいでしょうか?パートタイムの担当者の方はいらっしゃるのでしょうか?)。ちなみに、VJCCハノイではVJCCハノイ内に事務所を間借りされている某日本留学エージェントさんがご自分のところで留学手続きをするように熱心に勧誘されているということをお聞きしたことがあります。

 当センターとしては個々のベトナム人留学希望者の方々、相談者の方々にできるかぎり親身に対応したいと思っておりますが、現在のハノイ市、ベトナム北部の状況できちんとした形で良心的に日本留学事業を行うことを目標としますと、多くの日本留学に向かない相談者の方々のことも同時にフォローもしなければならなくなり、結局のところ、多くのケースが日本留学のボランティア相談、ボランティア人生相談になってしまっております。当社/当センターの日本留学事業は経営的に相当厳しい、きつい状況を迎えております。

 ベトナムできちんと丁寧に留学希望者の募集を行いたいとお考えの日本の日本語学校や専門学校、大学の担当者の方々、日本で外国人留学生受け入れのため尽力されている方々、ベトナム人をはじめとする外国人のご支援にご関心がある方々、どうかご支援、お知恵の拝借をお願いしたいと思っております。

 よろしくお願い申し上げます。

当社/当センターまでお気軽にご連絡、お問い合わせください

 当社/当センターのホームページは

http://www.anhsao.org
アンサオ人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

です。

 ご連絡は当社/当センターのEmail:anhsaoinfo@gmail.comへよろしくお願いいたします。

 今後とも当社/当センターをよろしくお願いいたします。