日本語っぽいベトナム語ではほとんど言いたいことは伝わりません

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日本語っぽいベトナム語ではほとんど言いたいことは伝わりません

 どうしてなのかよくわかりませんが、日本で出版されている大半のベトナム語の教科書や参考書には日本語のカタカナがベトナム語のフレーズや言葉の上方や下方、または、隣のスペースにふられていることが多いようです。多くのベトナム語の教科書や参考書にふってあるカタカナをそのまま音声にした日本語(っぽいベトナム語)は、ベトナム人とコミュニケーションするときに通じるでしょうか、はたして役に立つことがあるのでしょうか。

 日本でベトナム語を学習されている方々は大変残念だと思われるかもしれませんが、多くの教科書や参考書でベトナム語のフレーズや言葉にふられている日本語のカタカナはほぼ役に立たないようであり、ベトナム語フレーズや言葉に添えられているカタカナを読み上げても、ほとんどの場合ベトナム人には理解してもらえないだろうと思われます。日本語っぽいベトナム語ではほとんど言いたいことは伝わりません。

 よく知られていることですが、少なからぬ日本人や日本語母語話者が話すあまりに日本語っぽい英語の発音は、英語の母語話者に伝わりにくい、なかなか伝わらない、ということがあるようです。日本語っぽい発音のベトナム語は、日本語っぽい発音の英語よりさらに伝わりにくいようであり、伝わらない確率がとても高いように思われます。

 ベトナム語の特徴の1つとして、母音が11種類(、または、数え方によっては12種類)あることが挙げられます。母音が5つしかない日本語を母語話者とする日本人(や日本語母語話者)にとって、日本語のカタカナ風発音でとらえることによりベトナム語の母音の判別がしにくくなり、かえって混乱してしまうということがあるのではないかと思われます。その他の点として、ベトナム語は6つの声調を持つ言語(ハノイベトナム北部で話されているベトナム北部の言葉を基本とする標準語の場合)であり、正しい声調で言葉や文を発音することはとても大切です。言うまでもないことなのですが、ベトナム語の声調を日本語のカタカナで表すことはできません。また、子音の種類も日本語より多いということがあり、日本語にはない音もあるようです。こと発音に関しては、ベトナム語の習得はけっして容易ではないのかもしれません。

 現在、当社/当センターの日本人スタッフは、日本でベトナム語を教えているベトナム人ベトナム語母語話者の教師の方々や日本でベトナム語を学習されている日本人や日本語母語話者の方々からお話をお聞きしているのですが、多くの場合、ベトナム語の教師をされている方々が学習されている方々の日本語っぽいベトナム語の発音を許容してしまっているようです。極端なケースでは、一部の教師の方々がご自分の教え方は棚上げされる一方で、「ほとんどの日本人は口が不器用だからベトナム語の学習には不向きだ」というような内容のことを明言されていたということさえありました。学習者の能力や技能の向上をはかるべく努力しなければならない教師の立場にあるにもかかわらず、大変残念なことだと感じてしまいました。

 当社/当センターでは、現在日本で教えている多くのベトナム語教師の方々が許容してしまっているようである日本語っぽいベトナム語の発音に対してはあまり極端な形での妥協をしないよう十分な注意を払いつつ、日本でのベトナム語学習でもそこそこ以上のベトナム語コミュニケーション能力が身に付き成果が挙がる(、そして、できるかぎり楽しく学べる)日本人向けに特化したベトナム語教育プログラムをつくろうと考えています。

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