ベトナムで日本語Eラーニングがそれほど普及していない理由

 Anh Sao Co.,ltd(アンサオ)/のぞみ日本語センターです。ベトナムハノイで翻訳・通訳、コンサルティング・リサーチ、教育・研修等のサービスをご提供しています。

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ベトナムで日本語Eラーニングがそれほど普及していない理由

 ベトナムで日本語Eラーニングはどのくらい普及しているのでしょうか。

 先日、日本語Eラーニングに関して、ベトナムにいらっしゃった日本の日本語Eラーニング関係者の方とディスカッションしたときに、当社/当センターの日本人スタッフの見解としてコメントさせていただいたものを以下にまとめてみました。


 以前、ハノイには日本語Eラーニング専門家の方々がいらっしゃっていて、日本語Eラーニングの普及に尽力されていました(されています)が、ベトナムの日本語学習者に日本語Eラーニングはそれほど普及していないように思われます。

 ベトナムで日本語Eラーニングがそれほど普及していない理由を挙げてみます。

  1. . 日本語学習(希望)者がパソコン等の日本語を読み書きできるツールをかならずしも保有しているわけではないこと、自由に使用できる環境にないこと。
  2. . インターネット環境や電力事情が不十分、未整備であること。
  3. . 日本語Eラーニングサイトやツールのベトナム語による使用方法ガイドが十分整備されていないこと。
  4. . 特にホーチミン市ハノイ市では既存の日本語教育機関の日本語クラスに通うほうが(相対的に)手軽で安価なこと。
  5. . 日本語教師(、または、ボランティア的に日本語教育に関与されている方)で日本語Eラーニングの使用法や活用法を日本語学習者にガイドできる人、最近の動向を踏まえてそれぞれの学習者に適切なフォローができる人がほとんどいないこと。
  6. . ベトナムでは日本語Eラーニングを普及させるための戦略がほとんど存在していないように思われること(日本語Eラーニング専門家の方々がいらっしゃらない/いらっしゃらなかったわけではないのですが、孤軍奮闘に終わってしまい、専門家の周囲さえもほとんど広がっていないというのが現状かと思われます)。
  7. . ベトナムにおける日本関連コンテンツや日本語が(以前と比較して)それほど魅力的だと思われなくなってきていること、日本語学習者そのものが横ばい、もしくは、減少傾向に転じている(可能性が少なくない)こと。

 日本における日本語Eラーニングは、「日本語を学びたいのだが、(日本語学校へ行く)時間がない」、または、「日本語を学びたいのだが、(日本語学校へ行く)お金がない」、または、「日本語を学びたいのだが、(周囲に)日本人の友だちがいない」という対象者にインターネット上での学習環境を提供することを想定しているケースが少なくないようです。

 ベトナムにおける日本語Eラーニングは、どのような日本語学習(希望)者が想定されているのでしょうか。ベトナムの日本語学習(希望)者で日本語Eラーニングの対象となる学習(希望)者数は絶対数としてどのぐらいの人数が想定されるのか、という点も考慮、検討すべき事項ではないかと思われます。


 以上、当社/当センターの日本人スタッフの見解としてコメントさせていただいたものをまとめてみましたが、十分な内容ではないかもしれません。大変申しわけありません、上記の見解や理由に関してご意見やご感想、ご指摘がありましたら、当社/当センターのEmail:anhsaoinfo@gmail.comへお知らせいただけないでしょうか。

 日本語Eラーニングの研究や調査をされている方々、日本語Eラーニングの普及を考えられている方々、ベトナム日本語教育されている方々にとって、何かのご参考になれば幸いです。

当社/当センターまでお気軽にご連絡、お問い合わせください

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