ベトナム語産業翻訳、北部と南部との大きな違いは?

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ベトナム語産業翻訳、北部と南部との大きな違いは?

 先日、日英、日中の産業翻訳をメインの業務とされている翻訳会社の方々にご訪問いただき、お話させていただきました。どうもありがとうございます。

 当社/当センターからの問い合わせにご丁寧なご回答をいただいたのですが、その中に気になる箇所がありました。「ベトナム語への翻訳では北部出身者と南部出身者(の両方)が必要である」ということを述べられ、そして、実際にもそのように認識されているようでした。ホーチミン市の翻訳会社等からのヒヤリングで得られた回答から判断されているようでした。その翻訳会社さんは、産業翻訳をメイン業務にされている(ということです)ので、そのような視点からヒヤリングされたのではないかと推測されます。

 以下、ベトナム語の産業翻訳、つまり、ベトナム語で書かれた技術関連文書、ベトナム語によるマニュアル、論文、または、技術関連の契約書等の翻訳に関して、北部と南部で大きな違いがあるかという点に関して、一般論として述べさせていただきます。

 結論から申し上げますと、ベトナム語の産業翻訳に関して北部と南部とで際立った違いは見られないのではないか、大きな違いはないであろう、というのが現時点での当社/センターでの見解です。

 以下、簡単にご説明いたします。

 当ブログをお読みの方々は、ご存知かと思われますが、音声言語としてのベトナム語は北部と南部(と中部)ではかなり異なっています。

 ベトナム人に通訳を依頼するとき、技術的な内容のミーティングや打ち合わせにおいても、場合によっては、ベトナム北部での通訳には北部(出身)の通訳者、ベトナム南部での通訳には南部(出身)の通訳者に担当してもらったほうがうまくいくということはあるかもしれません。

 しかしながら、当社/当センターの知り得るかぎりにおいては、書きことばとしてのベトナム語、特に技術文書等に頻出するような専門用語、テクニカルタームに関しては、ベトナム北部、ベトナム南部(、または、ベトナム中部)でそれほど大きな違いは見られないのではないかと思われます。

 産業翻訳で使用されているベトナム語が北部と南部(と中部)でさして大きな違いが見られないのであれば、北部(出身)の翻訳者、南部(出身)の翻訳者の両方を雇用しなければならないというのは、やや奇異に思われます。他に優先順位が高い項目があるのではないでしょうか。

 ということで、(通訳ではなく)ベトナム語の産業翻訳ということであれば、かならずしも一般的に「ベトナム語への翻訳では北部出身者と南部出身者(の両方)が必要である」というようなことは言えないのではないでしょうか。

 以上が、ベトナムハノイで日越翻訳、通訳に関わる当社/当センターの現時点での見解です。

 上に述べたことは、産業翻訳に関してのことであり、ベトナム語翻訳でも、ベトナム北部、または、ベトナム南部における特有の文化や言語、生活習慣、風俗、儀式等に関する翻訳であれば、その限りではありません。その場合は、北部(出身)のベトナム人翻訳者、または、南部(出身)のベトナム人翻訳者にアドバンテージがあるのではないかと思われます。

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